こんにちは!
音痴お助けサポーターの千葉ケイタです。
突然ですが、あなたはカラオケで歌う前にこれといった準備もせずいきなり歌ったりしていませんか?
準備なんてめんどくさいから、
「早く歌ってスッキリしたい!」「好きなあの曲を思う存分歌いたい!」
その気持ちはとてもわかりますが、なんの準備もせず歌ってしまうと、思うように歌えなかったり、最悪の場合喉を痛めたりしてしまうんです。。
今回は「カラオケで歌を歌う前の準備の方法」についてお伝えします。
カラオケに行っても思うように声が出なくて悩んでいる なにか歌う前にやるべきことがあるのか知りたい と思っているあなたに特に読んでいただきたい内容です。
ぜひ、最後まで読み進めてくださいね^ ^
目次
なぜ準備が大事か
準備とは、物事をスムーズにより充実したものにするために行うとても大切な行動です。
- 走るまえにストレッチをして体が動けるようにする
- 会社に行くまえに身だしなみを整える
- 好きな人とのデートのまえに雰囲気のいいお店を見つける
などなど、色々な準備がありますが、これがあるかないかでその後のストーリーは大きく変わってくるものですよね!
そして、歌を歌うときにも、なにも準備せずいきなり歌いはじめてしまうとあなたが思い描くような歌が歌えず、最悪の場合、ノドを痛めて歌えなくなってしまいます。
気持ちよく歌いたいのに、かえって気持ち悪くなってしまっていては台無しですよね。
なので、カラオケに行ったさいには歌う前にしっかりと準備をして、万全な体制であなたらしい歌を歌えるような準備をしましょう!
カラオケで歌う前の体の準備
まず、ストレッチをして体をあたため、血流をよくします。
ストレッチしている部分をしっかりと意識しながら、リラックスしてほぐしていきましょう。
また、ストレッチ中は呼吸を止めがちですが、呼吸を止めてしまうと緊張して逆効果になってしまうので、必ずゆっくりと呼吸をしながら行うようにしてください!
それでは、体の上から順におこなっていきましょう!
肩のストレッチ
- 背筋を伸ばし、気をつけの姿勢をとります。
- 「1234」と頭の中でゆっくり数えながら鼻から大きく息を吸い、両肩をすくめるように天井の方向へあげます。そしてそのまま数秒間キープします。このときに肩の筋肉が硬くなることを感じてください。
- 「5678」と頭の中でゆっくり数えながら口から息を吐き上げ、肩をゆっくりと脱力して下ろします。
- 肩の筋肉の力が抜けたことを感じてください。
首のストレッチ
-
呼吸をしながら首をゆっくりと大きく円を描くように回していきます。
-
首全体が気持ちよくほぐれていくことを感じます。
-
一つの方向が終わったら逆の方向も回していきましょう。
※もし目が回って気分が悪くなってしまうようでしたら、無理はせず中止してください。
目を閉じながらやると気分が悪くなりやすいので、目を開けながらやることをおすすめします!
間違っても高速で回さないでください。
肋骨のストレッチ
- 両手の指を組んで両腕を伸ばし、頭のほうへあげます。両手が頭のうえまできたら、鼻から「1234」と深く息を吸います。
- 両手を上げたままで「5678」と頭の中でゆっくり数えながら口から息を吐き上半身を右の方向へ傾けます。そしてそのまま数秒間この姿勢を保ちます。傾けた側の反対の脇腹が伸びたことを感じます。
「1234」と頭の中でゆっくり数え、鼻から息をしっかりと吸い込みながら元の位置に戻します。
- 今度は左方向へ「5678」と口から息を吐きながら同様に行います。
腹筋と背筋のストレッチ
- 両手の指を組んで両腕を伸ばしたまま、顔の高さまで上げ腕を止めて「1234」と頭の中でゆっくり数えながら鼻から息を深く吸い込みます。
- 「5678」と口から息をしっかりと吐いて両腕を伸ばしたままアゴを引いて少し背中を丸めるような感じで、上体を前方へ曲げ背筋を伸ばします。
- 上体を前に曲げた位置で数秒間その姿勢を保ちます。
この時背筋がよく伸びていることを感じてください。
- 「1234」と頭の中でゆっくり数えながら鼻から息を吸い込んで元の位置にゆっくりと戻します。
- 両手の指を組んで両腕を伸ばしたまま頭のうえの方へ高くあげます。
顔は両手を見るようにして鼻から深く息を吸い込みます。
- 両手を上げたまま「5678」と頭の中でゆっくり数えながら口から息を吐き上体を後ろへ反らしていきます。
- 上体を反らしたままで数秒間この姿勢を保ちます。
このとき、胸から腹部の筋肉が伸びていることを感じます。
- 「1234」と頭の中でゆっくり数えながら鼻から息を吸い、元の位置にゆっくりと戻します。
このように各部分をしっかりとストレッチしていきます。
地味な作業ですが、しっかりと行うことで体があたたまり、血流が良くなるので声も出やすくなります。
精神的にもリラックスするので、楽に声を出せるようになりますよ。
カラオケで歌う前の呼吸の準備
僕は「歌の7割は呼吸で決まる!」と思っています。
そのくらい呼吸は、歌を歌ううえで大切です。
歌うためにはたくさんの息が必要になります。
息という漢字は「自分の心」と書きます。
あなたの心を届けるために、たくさんの息を使えるよう、その源となる呼吸の準備をしましょう!
以前の記事でもご紹介しましたが、ここでは腹式呼吸をすることが大切になります。呼吸をコントロールする横隔膜という筋肉をストレッチすることによってスムーズな呼吸が可能になり、とても歌いやすくなるので丁寧におこなっていきましょう。
腹式呼吸で長くゆっくりと呼吸する
ここでは息を伸ばしながらゆっくりと吐いて・吸ってを繰り返します。
肩の力を抜いて、リラックスしながらおこないましょう!
- 姿勢をただしお腹に手をおいて、「1234」とカウントしながらゆっくりと息を吐いていきます。このとき、体の深いところから息が出ていき、徐々にお腹が凹んでいくのを感じましょう。
- 「5678」とカウントしながらゆっくりとお腹の力を緩めて息を吸っていきます。このとき、体の深いところに息が戻っていき、お腹が膨らんでいきのを感じましょう。これを何回か繰り返しやっていきます。
腹式呼吸で短くはやく呼吸する
つぎに、息を短くはやく吐いて・吸ってを繰り返します。
ドッグブレスといって、犬が喜んでいるときに「ハッ!ハッ!」と息を出しているイメージを浮かべながら行いましょう!
- 姿勢をただしお腹に手をおいて、「1234」とカウントしながら短くはやく息を吐いていきます。このときお腹が1回1回「ピクッ!ピクッ!」と小刻みに動くのを感じましょう。
- つぎに「5678」とカウントしながら今度は息を短くはやく吸っていきます。吸うというよりは、お腹を1回1回膨らませていく感じでやります。吸いすぎてしまうと、体に力が入りやすくなるので気をつけてください。これを何回か繰り返しやっていきます。
以上が呼吸の準備です。
深い呼吸をすることにより体もあたたまり、血流が良くなります。
そして、歌を歌う時に声をのせるための準備が整います。
カラオケで歌う前の声の準備
ここでは実際に声をのせていきます。
声をのせるといっても思いっきり力を込めるわけではなく、力を抜いてリラックスした状態で行います。
あくびしながら声を出す
あくびをしながら声を出してみましょう。
本当にあくびして構いません。少し情けないくらいの気の抜けた声を出してみましょう。
これをすることによって、喉の奥が大きく開き、ストレッチされます。
また体の深いところから声を出す練習にもなり、喉を痛めにくくします。
喉を開けることは、楽に歌ううえでとても大切なことなので、丁寧におこないましょう!
ため息をしながら声を出す
声を”出す”というより、声を”のせる“といったほうが正しいでしょうか。
仕事が終わって一息ついて落ち着いたところをイメージしてください。
肩の力を抜いて、「はぁ〜〜」とリラックスしたため息混じりの声を出してみましょう。
吐いた息に自然に声がのっていく感覚です。
これを行うことにより、息を使って声を出す準備ができるので、歌う時にもノドを使わずスムーズに声を出すことができます。
ハミングをする
ハミングとは、イメージしやすい言葉でいうと”鼻歌“のことです。
口を閉じまま、「ふぅ〜ん♪」といった感じで声を出します。
気分がいい時に鼻歌を歌うことがあるかと思いますが、そのときってとてもリラックスして楽に声が出せていませんか?
そう、ハミングはノドに力を入れることなくとても楽に声を出せるんです♪
それだけでなく、出した声が顔全体に響くので(おもに鼻によく響きます)
声を自分の体に響かせる練習にもなります。
これらを繰り返すことにより、声を楽に出す準備が整います。
カラオケで歌う前の高音の準備
カラオケで歌っていると、1曲のなかで色々な高さの音が出てきますが、特に難しく頭を悩ませるのが高音です。
サビといわれる曲の中で一番盛り上がる部分では、高音が連発するということも珍しくはありません。
そんな高音を少しでも出しやすくするために準備をしましょう!
裏声を出す
普段はあまり出さないような、とても高い声です。
「キャー!」と悲鳴を上げたときや、「フォー!」とライブ会場で盛り上がった時に出すような声です。
有名人だとクロちゃんやミッキーマウスなどが裏声を使っています。
裏声は高音を出すための筋肉を働かせることができるので、準備としておこなうとカラオケでも高音が出しすくなります。
いきなり地声で高い声を出そうとすると、どうしてもノドへの負担が強くなりますが、裏声は息を使って楽に出すことができるので、ウォーミングアップとしておすすめです。
あなたが無理せず出せる高さの音でいいので、「ハァ〜」と裏声を出してみてください。
難しい場合は、言葉を変えてみましょう!
僕が特に出しやすいなと感じるのは「ホ」です。
もし「ハァ〜」でできない場合は「ホォ〜」でもやってみてくださいね。
慣れたら、少しづつ音を高くしてやってみましょう。
ここが限界かなというところまできたら、今度は逆に少しづつ音を低くしていってください。これも限界までトライしてみましょう。
地声と裏声を行き来する
裏声を出すことに慣れたら、そのままサイレンがなるようなイメージで地声までゆっくりと行き来してみましょう。
高校野球の甲子園大会で鳴るあの音です。
これまでと同じように「ハァ〜」で構いませんので、裏声からあなたが出せる一番低い地声まで落とします。そしてその後ふたたび音を高くしていき、裏声の領域まで移動してみてください。
これを繰り返すことによって、”声帯“という声を出すための器官がストレッチされて、より準備を整えることができます!
カラオケで勝負曲を歌う前に用意する”準備曲”
ここまで入念な準備をし、体も声もあったまってきた。
さあ歌おう!と思ったあなた!
もう少しだけ我慢してください。。
いきなり音域が広く高音が連発するような勝負曲を歌ってしまうと、いきなりギアを2段も3段もあげることになり、結果的に喉を痛めてしまいかねません。
例えばこれから走ろうとするときに、ストレッチをしたあとに一気に全速力ダッシュをするのではなく、間にジョギングを入れて本番への橋渡しをしますよね?
カラオケで歌う場合は、”準備曲“というクッションを用意しましょう。
準備曲とは、音域がそこまで広くなく、あなたが最後まである程度の余裕を持って歌える曲のことです。
僕のおすすめ曲は、男性歌手だと福山雅治さん「桜坂」星野源さん「くせのうた」藤井フミヤさん「True Love」
女性歌手だとAI「STORY」さん、中島みゆきさん「糸」、HY「Song for…」あたりです。
もちろん人それぞれ合う合わないがあるので、あなたにあう準備曲を見つけることができるといいですね!
それでもどうしてもいきなり勝負曲を歌いたい場合は、キーを下げることをおすすめします。歌いやすいキーに設定して、準備が整ったら原曲キーで歌うといいですね♪
まとめ
あなたには上手になりたい曲、歌っているだけで泣いてしまいそうなほど好きな曲、好きな人に聴いて欲しい勝負曲、などなど強い想いを持った曲があると思います。
そしてカラオケで歌ったときに、どうせなら歌い終わったあとの気持ちよさを感じ、聴いている人にも感動してもらいたいですよね!
歌う前にしっかりと準備をすると、その願いが叶い、100%いや120%以上の力を発揮することができます。
くれぐれもいきなりギアをあげて怪我をしないように気をつけましょうね^ ^
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